ファーストアートは、子どもが初めて描くアート作品のことです。今回は、ファーストアートでおすすめの絵の具の種類や、色の組み合わせについて解説します。ポイントをおさえるだけで、あなた好みのファーストアートが作れるはず♪ぜひ参考にしてくださいね。

ファーストアートでおすすめの絵の具は?

ファーストアートでは、絵の具を利用することがとても多いです。しかし、ひとくちに絵の具といっても、その種類によって、仕上がりの風合いもさまざまです。そこで、まずは代表的な絵の具の特徴について解説します。

それぞれの絵の具の特徴

アクリル絵の具

サクラクレパス 絵の具 アクリルガッシュ

アクリル絵の具とは、原料にアクリル樹脂を用いた絵の具のことを指します。文具店や100均でも手軽に購入でき、色の種類も豊富でお求めやすいのが絵の具です。

チューブから出してそのまま使うことも、水で溶いて使うことも可能。濃淡に違いがでるので、お好みに合わせて使い方を選びましょう。

アクリル絵の具最大の特徴は、色の耐久性の高さにあります。乾くのが速く、耐水性に優れているので、長期保存に適しています。注意点としては、①万が一手についてしまったときはすぐに洗い流すこと②誤って口に入れてしまうようなことがないよう注意することです。

これは、アクリル絵の具に関わらず、どの素材でも気を付けたいポイントなので覚えておいてくださいね。不安な方は、袋の上から絵の具をつぶしてアートを作る方法を選ぶなど工夫するのが良いでしょう。

水彩絵の具

ぺんてる 絵の具 エフ水彩 WFC2-12 ポリチューブ入り 12色

水彩絵の具は、小学校などで絵を描く際に用いられる、馴染み深い絵の具です。文具店や100均でも取り扱っていて、色の種類も豊富です。

注意ポイントは、耐水性がないこと。乾いた後でも、水で流すと色が落ちてしまいます。日焼けにも弱いため、作品を長期保存したい場合には不向きといえます。

しかし、手についても落としやすいことや、すでに自宅にある方も多く、気軽にトライできるという面もあります。「まずは試しに作ってみたい」という方は、一番身近な水彩絵の具で作ってみることをおすすめします。

油性絵の具

サクラクレパス 版画絵具油性

油性絵の具は、その名の通り、油性の絵の具のことです。油絵を描くのに用いられる種類ですが、ファーストアートなど、赤ちゃんや子どもが触れる絵の具としてはおすすめできません

独特の匂いがあることや、乾燥までに時間がかかること、混色できずに扱いが難しいこと、手に付着した場合落としにくいことなどが主な理由です。もしご自宅にあったとしても、ファーストアートには不向きですのでご注意ください。

フィンガーペイント

ターナー色彩 水性絵具 てのひらえのぐ しろくまくん

フィンガーペイントとは指に絵の具をつけて絵を描くことで、それ専用の絵の具をフィンガーペイント用絵の具といいます。水彩絵の具にデンプン糊を混ぜたもので、サラサラなテクスチャー(質感)の水彩絵の具にデンプン糊を混ぜることでトロミがつき、色がつきやすくなるのが特徴です。

100均で粉末の洗濯糊などを買って自作もできますが、さまざまなメーカーから使いやすいフィンガーペイント用絵の具が販売されているので、そちらを買うのがオススメ。直接手に塗るため安心安全にこだわっていたり、アレルギー物質を含んでいないものもあるので、安心できるものを選びましょう。

手形用スタンプ

シャチハタ 手形スタンプパッド PalmColors

その名の通り手形専用のスタンプ台です。少々お値段ははりますが、扱いやすく、耐久性や耐光性にすぐれた商品もあるので、作品を長く楽しむこともできます。

手形専用なのでスタンプ台自体が大きめに作られているため、赤ちゃんの小さなお手てなら数回のタッチで手全体にキレイにインクがつき、スムーズに手形をとることができます。安全性に考慮し、口に入っても大丈夫なものも販売されているので、気になる方はチェックしてくださいね。

色の組み合わせについて

色の組み合わせによって、好みの雰囲気に仕上げることができます。

かわいらしく

かわいい雰囲気に仕上げたいときは、暖色のやさしい雰囲気の色で組み合わせましょう。パステルカラーの組み合わせもおすすめです。

ナチュラル

ナチュラルテイストが好きな方は、明るい黄緑色〜水色を中心に、薄い暖色を差し色にするとおしゃれになります。さまざまなシーンで使いやすい、人気の組み合わせです。

さわやか

さわやかな雰囲気にしたい場合は、青〜緑系の色がピッタリです。「夏生まれなので海のイメージで」「芽吹く新緑のイメージで」などとお考えの方におすすめの組み合わせです。

楽しく

楽しくハツラツとしたイメージなら、オレンジや黄色を配色するのがおすすめです。補色(反対色)である青や緑系の色を差し色に使うのもおすすめのテクニックです。

クール

クールなイメージにしたいときは、寒色である青系の色を中心に選びましょう。白を使いすぎると、クールよりは清潔なイメージが強くなってしまうのでご注意を。

最適な絵の具で素敵なファーストアートを

今回はファーストアートにおすすめの絵の具のご紹介と、色の組み合わせについて解説しました。ファーストアートといっても、使う絵の具の種類や色によって、雰囲気がガラッと変わるのがお分かりいただけたと思います。

お子さまの月齢はもちろん、つくりたいイメージや、飾るお部屋の雰囲気など、さまざまな要素を考えながら、世界でひとつだけの素敵なファーストアートをつくってみてくださいね。