子どもの手形をとって可愛くデザインする手形アート。成長記録になる記念品として人気です。でも、いざ作ろうと思うと「何を準備すればいいの?」「どうすればキレイな手形がとれるの?」と疑問を持つ方も多いはず。そこで今回は、基本的な道具である絵の具の選び方や手形を上手にとるコツをご紹介します。
手形アートでおすすめの絵の具は
手形アートで用意するものといえば、まずは絵の具です。しかし、絵の具にはさまざまな種類があり、どれを用意すれば良いのか迷いますよね。今回はそれぞれの特徴を踏まえて解説するので、ぜひ自分にピッタリの絵の具を見つけてくださいね。
水彩絵の具
水彩絵の具は水で溶いて使う水性の絵の具のことで、水の量によって色の濃淡が変わるのが大きな特徴です。100均や文具店などでも手に入る身近な絵の具です。色も豊富なので、完成イメージに合った色を選びやすいです。
手形をとるときは、少な目の水分量でトライするのがオススメ。薄めすぎると、滲んだりぼやけたりしてしまいます。また、月齢の低い赤ちゃんはすぐにギュっと手を握ってしまい、きれいに手形をとるのは難しいので注意しましょう。※月齢の低い赤ちゃんには、後で紹介するスタンプ台がおすすめです。
アクリル絵の具
アクリル絵の具は、水で溶いてもそのままでも使うことができる絵の具です。紙だけではなく布にも使えるのが特徴です。水彩絵の具のような淡い色合いから油性絵の具のような厚塗りまで、幅広い風合いが出せるのも魅力。100均や文具店などで気軽に買えるのも嬉しいポイントです。
ただし、水彩絵の具と同じように、月齢の低い赤ちゃんの手形を取るのは難しいので注意しましょう。
油性絵の具
油性絵の具は、油絵などに使われる絵の具です。油性絵の具ならではの艶のある風合いが出せるのが特徴です。しかし、臭いも強く、人によっては揮発性油を吸い込んでアレルギーを起こす場合もあるので要注意。汚れも落としにくく、手形アートには不向きなのでおすすめできません。
フィンガーペイント用絵の具
フィンガーペイントとは指に絵の具をつけて絵を描くことで、それ専用の絵の具をフィンガーペイント用絵の具といいます。水彩絵の具にデンプン糊を混ぜたもので、サラサラなテクスチャー(質感)の水彩絵の具にデンプン糊を混ぜることでトロミがつき、色がつきやすくなるのが特徴です。
100均で粉末の洗濯糊などを買って自作もできますが、さまざまなメーカーから使いやすいフィンガーペイント用絵の具が販売されているので、そちらを買うのがオススメ。直接手に塗るため安心安全にこだわっていたり、アレルギー物質を含んでいないものもあるので、安心できるものを選びましょう。
塗りやすさ | 発色 | 価格 | 耐久性 | |
水彩絵の具 | △ | 〇 | ◎ | △ |
アクリル絵の具 | △ | 〇 | ◎ | 〇 |
油性絵の具 | 不向き | 不向き | 不向き | 不向き |
フィンガーペイント用絵の具 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
絵の具を使う際の注意点
絵の具の種類と特徴についてご紹介しましたが、すべてに共通して注意点があります。それは、赤ちゃんは手を握ってしまうため、絵の具を手のひらにキレイに塗ることは難しいということです。
また、水で濃さを調整する際には、薄すぎても濃すぎてもうまくいきません。水分は少な目を意識して、手に適量が残り、しっかり発色するようにしましょう
手形アートでおすすめのスタンプ台は
手形アートでは、「絵の具」ではなく「スタンプ台」を使うという選択も。インク部分の面積が大きく絵の具よりも手全体にインクを付けやすいため、すぐに手を握ってしまう赤ちゃんにおススメです。
また、インクが渇く時間も絵の具より早く、拭き取りも容易です。保育園や幼稚園でも使用しているところが多く、手形をとる際の人気のアイテムです。
スタンプ台&スタンプインク
スタンプを押すために使うスタンプ台とインクです。色は限られますが、100均や文具店などで気軽に買うことができます。手の大きさより小さなスタンプ台の場合は、まんべんなく手のひら全体にポンポンとインクを付けてから手形をとりましょう。
手形用スタンプ
その名の通り手形専用のスタンプ台です。少々お値段ははりますが、扱いやすく、耐久性や耐光性にすぐれた商品もあるので、作品を長く楽しむこともできます。
手形専用なのでスタンプ台自体が大きめに作られているため、赤ちゃんの小さなお手てなら数回のタッチで手全体にキレイにインクがつき、スムーズに手形をとることができます。安全性に考慮し、口に入っても大丈夫なものも販売されているので、気になる方はチェックしてくださいね。
布用手形スタンプ(パームカラーズ布用)
布用手形スタンプは、Tシャツやエコバッグなど、布製品にキレイに手形をとることができ、耐久性にも優れたスタンプのことです。「布製品に手形をとりたい!」という方にはぴったりのアイテムです。
キットパス
スタンプ台とは異なりますが、キットパスという商品もご紹介します。さまざまな使い方ができる筆記具(画材)として人気の商品で、ガラスやホワイトボード、プラスチックなどツルツルした素材や、コルクなどにもお絵描きができます。
また、水に溶かせば水彩絵の具のようにも使える優れもの。手形をとる際には、ブロックタイプのキットパスがおすすめ。手全体にキットパスを塗って霧吹きなどで水をかけて用紙に押します。手形アートで使用した後も、日常のお絵描きに使えるのが嬉しいですね。
塗りやすさ | 発色 | 価格 | 耐久性 | |
スタンプ台&インク | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
手形用スタンプ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
布用手形スタンプ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
キットパス | △ | 〇 | △ | △ |
絵の具の塗り方・やり方のコツ
続いて、きれいに手形をとるためのポイントをご紹介します。少し気を付けるだけで上手に手形がとれるので、ぜひ参考にしてください。
- 使用する用紙は、厚みと硬さのある紙(画用紙など)がおすすめ ※ヨレにくくなります
- 絵の具は指先や関節、シワにもしっかり塗るようにする ※爪が伸びていると絵の具が入り込んで落としにくくなるので注意!
- 手形をとるさいは、用紙に指先や関節、手のひら中央(くぼみのある部分)をしっかり押し付けると、隙間の少ないきれいな手形がとれる
- 作業をするのは、赤ちゃんの機嫌がいいときか寝ているときがおすすめ
- 大人も子どもも、汚れてもいい服装で行う
手形アートのやり方・作り方についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください!
→ 手形アートのやり方・作り方のコツ 赤ちゃんの思い出を手作りしよう
用途に合った絵の具とコツで素敵な手形アートを
上手に手形をとるには、用途に合った絵の具を用意することとコツを押さえることが大切です。今回はさまざまな種類の絵の具やスタンプ台をご紹介しました。
子どもの月齢やこだわり方によっても選ぶポイントは異なりますが、それぞれの特徴を理解することで、ぴったりのアイテムが見つかるはずです。「手形をとるコツ」も参考にしながら、ぜひ素敵な手形アートづくりにチャレンジしてください。
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